脳卒中で倒れたないためには危険因子の是正に努める「一次予防」に取り組むことが第一歩となりますが、動脈硬化が進行する前から行うべき予防策であり、20~30歳代で健康な人も心掛ける必要があります。これに対して「二次予防」とは、脳卒中を一度経験したことがある人が病気の再発予防のために行うものです。
危険因子の中でも特に注意が必要なのが、高血圧です。血圧が高い状態が続くと、血管に大きな負荷が常にかかることになり、損傷された血管壁に血小板が付着し、動脈硬化を引き起こしやすくなります。そのため、脳出血やくも膜下出血の大きなリスクファクターとなります。
糖尿病の人も注意が必要です。糖尿病にかかっている人の脳卒中死亡率は、そうでない人に比べて2~3倍も高くなります。これは糖尿病になると、脳内の細かい血管の動脈硬化が進み、動脈の狭窄や閉塞が起こりやすくなるためです。また、血液を固める作用のある血小板の働きが活発になり、血液が固まりやすくなります。
体内のコレステロールや中性脂肪の値が高い脂質異常症の人も、血管壁に脂質が入り込んだり蓄積するなどして動脈硬化が促進しやすい状態にあります。悪玉と言われるLDLコレステロールの数値が高い人ほど危険です。